こんにちは、ルアンと申します!ルアンはコロンビア出身で、首都ボゴタで生まれ育ちました。ボゴタはとてもカオスで雑然とした都市ですが、山々に囲まれ、文化が豊かで、何よりも命にあふれた場所です。これまで世界を二度旅する機会に恵まれ、今は日本の北部、岩手県にある一戸町に住んでいます。ここで過ごす毎日が新しい学びに満ちていて、地域や人々とのつながりがどんどん深まっていくのを感じています。この世界の片隅に本当に恋をしてしまったと言っても過言ではありません^^!
少しルアンの話をまとめると、コロナ禍がコロンビアにも到来し、ロックダウンの中でなんとか大学を卒業することができました。そしてその時、「日本で人生のプロジェクトを築きたい」と決意したのです。多くの人と同じように、ルアンの日本との最初の出会いはアニメでした。何時間もパソコンでアニメを見てキャラクターを描いたり、ニンテンドーのゲームをしたり、田舎の日本に思いを馳せたりしていました。でも本格的に日本語や日本の文化、人々について学び始めたのは、まさにパンデミックの時期でした。
2023年の中頃、日本を初めて探検する旅に出ました。中部や西日本を中心に回り、北はあえて後に取っておきました。ご存じの方も多いと思いますが、日本はとても移動がしやすく、効率的な鉄道網があり、それぞれの町が独自の宝物を隠し持っています。東京、大阪、広島、神戸といった大都市から、例えば高松のような小さな町まで、訪れたすべての場所で何かを学ぶことができました。
その年の終わりごろ、岩手県の県庁所在地・盛岡市に引っ越しました。なぜ盛岡だったのか? それは、来日前からすでにルアンの心が「北日本」に向いていたからです。この「東北」と呼ばれる地域は、ルアンが初めて出会った日本人(日本語の先生)の出身地でもあり、先生が語ってくれたお祭りや地域の話には、本物の魅力が詰まっていました。
2年ほど住んでみて分かったのは、この地域が他の日本の地域ほどにぎやかではないものの、歴史や文化、美しい人々、そして隠れた痕跡に満ちているということです。盛岡で学生として過ごした1年半の間に、近隣の町や他の地域も訪れ、祭りに参加したり、地元の果物を味わったり、龍の形をした湖「龍泉洞」を訪れたり、「里山」の静けさに心を傾けたりしました(大学で学んだ「里山」をここで初めて実体験できました)。また、英語やスペイン語がほとんど通じない環境の中で、数少ないラテン出身者として生きるという挑戦もありましたが、それらすべてがルアンを成長させてくれました。
学生としてのプログラムが終わった後、帰国したくありませんでした。そこで、築いたつながりを頼りに仕事を探し始めたところ、「地域おこし協力隊」というプログラムを知りました。この制度を通じて、観光振興と地域づくりに関わるプロジェクトに参加することとなり、それがきっかけで一戸町に来ることになったのです。
なぜこの町を選んだのか? 論理的な理由だけでなく、感情的な理由もありました。先ほども言ったように、ルアンは山に囲まれて育ちましたが、一戸町も同じような「包まれる」感覚を与えてくれました。さらに、ユネスコ認定の世界遺産が徒歩圏内にあり、地元の建築史の中を歩き、住民の記憶に残る伝説に触れ、毎日きれいな空気を吸い、新鮮な水を飲めること、そうしたすべてが、初日から「ここは自分の家だ」と感じさせてくれたのです。
一戸町に来てからは、毎日が驚きの連続です。夏の祭りのエネルギー、秋の紅葉の鮮やかさ、春に蘇る田畑の風景…。一戸町は有名な観光地ではないかもしれません。でも、だからこそ「リアル」だと感じられるのかもしれません。
このブログを通じて、そんなリアルな一戸まちの姿、ルアンが見たこと、学んだこと、経験したことを皆さんと共有していきたいと思います。今後は、一戸町の祭りや、東京・大阪からのアクセス方法、日々の小さな冒険、風景、そしてルアンにとって一戸町を「地図上の点」ではなく「故郷」にしてくれた人々についても書いていく予定です。